やばい共産主義者とやばくない共産主義者 


一応言っておくと,僕は共産主義者ではありません. 共産党支持といっても,この日本を共産主義にしてほしいわけでは無いです. これ前提.
んで.

共産主義者なんて全部やばいに決まってるよ! って思う人もいるかも知れませんが. 一応お付き合いください. さて. 「なぜ共産主義がやばいか?」 ってことを考えれば,やばくない共産主義者ってものも分かっているかと思います. 僕が出した結論としては,やばい共産主義者とやばくない共産主義者の違いは, 「理想の人物が理想の政治をすれば誰も不平のないすみよい世界になる」 と考えているかどうかだ,ということです. 銀河英雄伝説なんか典型的ですよね. ラインハルトは典型的な独裁者ですが,腐敗しきった銀河帝国に颯爽と君臨し,公平無私で今までの汚職をすべて洗い流すきれいな政治をします. 人々は今までの腐った政治から開放されて善政に感謝します. その世界では,ラインハルトに文句をいう人間はいません. もし,その世界で文句を言ったら,それは単なる異常者です. もし,その世界で「ラインハルトは××だから駄目だ.ラインハルトを打破せよ」とデモ活動する人は,頭がおかしいか嫌がらせが趣味なのかどちらかです. だからそういう人は取り締まるべきです. と,ここで,やばい共産政治が完成してしまいます.


 何が人を残酷にするかって,人を残酷にするものの一位はダントツで「正義」なんですよね. どんな極悪人でも,「金」とか「地位」のためならそんなに悪を極めることはできません. でも,「正義」を掲げると,人の命ってすっごく軽くなってしまうんですよね. ウハウハ儲けるためなら人を殺してOK!って人はあまりいないと思いますし,躊躇もあると思います. でも,悪人は殺してOK!むしろ殺さないと理想の社会が来なくなる!となると,ずいぶん気軽に人が殺せます. そうやってスターリンもポルポトも(共産主義者じゃないけどヒトラーも)人を殺していったんだろうな…
 結論としては,「共産主義社会になってもやっぱ不満を持つ人はいくらでも出てくるよ!でもまあそういう人をできるだけ少なくするのが僕らの役目だし,今よりは少なくなると思うよ」 っていう共産主義者は,別にやばくないし権力を握っても虐殺なんか起こさないと思います. 「そんな無責任なことじゃだめだよ!すべての人が幸せになるような社会にしなきゃ!」 って人はやばいので絶対に権力を取らせてはいけません.

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